《読書》スノーボール 第3章:習慣の生き物 ― 1999年7月 パサデナ

スノーボール文庫上

『ウォーレン・バフェット伝 スノーボール』の読書企画。今日は第3章です。

第3章もまだ序章的な内容です。
この章では、バフェットのビジネス上のパートナーであるチャーリー・マンガー(Charlie Munger)のことが書かれています。

2人はお互いに「ほとんど双子」と言うくらい似ています。

バフェットとチャーリー・マンガーが一緒にインタビューに答えている動画です。見てのとおり顔はそれほど似てないです。マンガーの片目は義眼です。

似ているのは雰囲気や身のこなしです。そして何と言っても「考え方」です。

2人は、「ビジネスは一生をかけて解決するパズル」だと考えています。「合理性と正直が最大の美徳であり、興奮や自己欺瞞は過ちを犯す大きな原因」だと考えています。そして「成功の原則を導き出すために、失敗の理由をじっくりと考える」のです(p54)

これ、さらっと書かれていますが、とても重要です。ノートに書き写して毎日見る価値があります。ぜひ書き写してください。

また、二人は、説教癖がありますが、自分があまり学んでいない領域へは手を広げないようにしています。バフェットが自分の専門領域だと考えているのは3つ、「お金、ビジネス、自分の人生」です。

バフェットとマンガーの二人は初対面のときから意気投合したようで、それ以来、ずっと二人で話し合っています。こんなパートーナーを引き寄せることができて本当に恵まれていると思います。人生でたった一人でいいので、そんなパートナーがいるのは、とても幸せなことですね。

仙人さん周りのパートナーでは、伊勢隆一郎さんと村上むねつぐさんのかつてのパートナー関係は本当に美しいものがありましたね。

チャーリー・マンガーはベンジャミン・フランクリンを尊敬しています。また、キケロ、マイモニデスのような偉人についても研究しています。「偉人を研究」しているのです。

この章では、マンガーとバフェットの一日の過ごし方が「毎日の習慣」として書かれていて、とても興味深いです。

バフェットは、毎朝、自宅から2.5キロ離れた仕事場まで車で移動し、8時30分にはデスクに座っています。そして、音を消したニュース(CNBC)をテレビで流しながら、新聞やニュースレターを大量にチェックしていきます。空いている時間にはまだ投資していない会社の決算書にも、これまた大量に熟読していきます。仕事場を出るのは17時30分きっかりです。自宅で食事をした後は、インターネットで毎晩ブリッジをやります。週に12時間はブリッジをやります。また、たまにブリッジをやりながらコークを飲みます。22時になると電話会議をし、奥さんの買ってきた翌日の朝刊の早版を読んでから寝ます。

意外だったのは、バフェットでも「マクドナルドに行く」という話でした。まあそれを知っても僕は行かないですけどね。

また、有名な話ですが、バフェットの一風変わった結婚生活についても、簡単に触れられています。バフェットの正式な奥さんはスージーですが、スージーとは別居していて、家ではアストリッド・メンクスという女性と一緒に暮らしているのです。そして、スージーとアストリッドは友人なのです。どんな状況なのか、興味性が高いですね。

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