集中力が人生の明暗を分けます。つまりは、「自分の思考をコントロールする力」です。最近では「意志力(ウィル・パワー)」なんて言って、注目を集めています。
人間が考えること、というのはすべて頭の中で起きることで、喜びも悲しみもすべて頭の中で起こっていることです。だから、頭の中で考えることをコントロールする力というが重要なのは当然です。
ディーツアーの共同創業者であり、グルーポンの共同創業者兼元CEOのアンドリュー・メイソンはこう言っています。
「勝者を敗者を分けるのは、自分を制しているかどうかに尽きる。ビジネス”ゲーム”でキャラクターを作るとしたとき、割り振れるキャラクター・ポイントが10ポイントあるとしたら、私は3ポイントを知性に、7ポイントは自制力に割り当てるだろう」
意志力について考える場合、「意志力は有限なので漏らさないように大切に扱う」というアプローチに重きが置かれていますが、これと同時に「今ある意志力を高める」というトレーニングも大切です。
「思考」というのは、自然と降りかかってくるもので「どうすることもできない」と考え方もありますが、トレーニングすることで、これは鍛えることができるのです。この記事では、そのトレーニング方法を紹介します。
普通の人は、朝起きたら、身体の動きをほぐしたり、身繕いをしたりして、身体を整えると思いますが、それと同じくらい、頭脳の働きを整える必要があります。これを毎朝の習慣にすべきです。
やり方は、「ひとつのことに思考を集中してみる」ことです。例えば、通勤する人であれば、家を出てから職場に着くまで、ひとつのことだけに思考を集中させます。これは歩いていても、電車に乗っていてもできることです。
おそらく、はじめてみる、すぐに違うことを考えてしまっている自分に気が付くはずです。気付いたら、強制的に思考を戻します。何十回と思考が逸れると思いますが、そのたびに「いかんいかん」と思考を戻してください。
このトレーニングを続けていれば、必ず集中力はアップしていきます。1か月、2か月と続けていけば、飛躍的に集中力がアップしている自分に気が付くはずです。
私もまだ会社勤めをしていた頃に、通勤中にこのトレーニングをやっていました。はじめは3日も続かずに挫折しましたが、1年間くらい習慣として続けていました。続けたら分かりますが、その効果に驚くと思います。
何を考えたらいいか分からないという場合は、私がお勧めするひとつの方法は、「定義を考える」ことです。あらゆることに対して「自分なりの定義を導き出す」ようにしてください。
また、この方法を(本の中で)教えてくれたアーノルド・ベネットさんは、マルクス・アウレリウスやエピクテトスのような名著を少しずつ読んで、そこに書かれていたことに思考を集中させることを勧めています。
なお、マルクス・アウレリウスの『自省録』という本はとてもお勧めです。
この方法は、私が思いつきで言っているのではなく、偉大なる先人が行ってきた方法なので、このブログの読者さまには、ぜひ実践していただきたいと思います。
最後まで、「仙人マインド」の記事を読んでいただきありがとうございます。
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